この記事で解決できる悩み
- Web広告運用の仕事って辛いの?
- 仕事内容をわかりやすく教えて!
- 未経験から転職する方法は?
本記事の信頼性
当ブログでは「お金・時間・場所に自由を」をコンセプトに、副業(Webマーケティングやブログ)ノウハウを発信します。僕のプロフィールはこちら。
Web広告運用は、未経験からもっとも転職しやすいWebマーケティング職のひとつです。それだけに大人気の仕事ですが、大きなデメリットがあります。
それは、激務な会社が多いので、「辛い」と感じる人がたくさんいること。
この記事では、現役Webマーケターの僕がWeb広告運用の仕事内容を解説します。
- なぜWeb広告の仕事は辛いのか?
- その辛さからどうやって抜けだすのか?
といった疑問を解消するので、参考にしてみてください。

それでは本題に入ります。
Web広告運用の仕事が辛い3つの理由

最初に、Web広告運用の仕事が辛い3つの理由を紹介します。
Web広告運用の仕事が辛い理由
- 管理指標が無数にあるから
- 休日出勤&残業が多いから
- 常に学び続ける必要があるから
それぞれ解説します。
①管理指標が無数にあるから
Web広告運用の仕事では、管理指標が無数にあります。具体的によく見る指標を見てみましょう。
Web広告運用の管理指標
- クリック数(Click)
- クリック率(CTR)
- クリック単価(CPC)
- コンバージョン数(CV)
- コンバージョン率(CVR)
- インプレッション(Imp)
- インプレッション単価(CPM)
- 顧客獲得単価(CPA)
- 広告費用対効果(ROAS)
- 投資収益率(ROI)
この他にも管理しなければならない指標はたくさんあります。
まったく意味がわからない…


Web広告運用の仕事はこれらの用語を覚えることはもちろん、毎日数字と向き合うことになるよ!
Web広告運用担当者は、上記のような指標を検証・分析・改善します。それがとてつもなくハードなことがWeb広告運用の仕事が辛い理由のひとつです。
②休日出勤&残業が多いから
Web広告運用の仕事が辛い2つ目の理由は、休日出勤&残業が多いからです。
これは僕の友人の話ですが、ひと月で
- 出勤日:30日
- 残業時間:120時間
も働いたと話していました。

これ以上に働いている人もいるようです。
Web広告運用は、クライアントから依頼を受ける仕事がほとんどです。そのため、1人では処理できないくらいの仕事を抱えたり、急に広告のレポートティングを依頼されることもあります。
そして、先述のとおりWeb広告運用の仕事は管理指標がたくさんあるため、結果的に休日出勤や残業をしなければ仕事が回らなくなるわけです。
③常に学び続ける必要がある
これはWeb広告運用に限った話ではありませんが、Webマーケティング業界で働く人は常に学び続ける必要があります。
なぜなら、IT業界は流行やトレンドの移り変わりが激しいからです。昨日まで主力だった知識やノウハウが急に使えなくなったり、むしろマイナスに働くことすらあるので、常に最新情報をアップデートしなければなりません。
そのため、Webマーケティング業界で働く人は、休日も勉強に費やしている人がかなり多いです。好きな人にとっては問題なしですが、「稼げそうだから」「独立したいから」といった理由だけで転職した人にとってはかなり辛いでしょう。

僕も休日は勉強か副業をしていることがほとんどですが、正直好きじゃなかったら続けられてないです。
それでも僕がWeb広告運用の仕事をおすすめする理由
先述のとおり、Web広告運用の仕事は間違いなく辛い部類です。しかし、僕はそれでもこの仕事をおすすめします。
なぜなら、Web広告運用の仕事は将来性が高く、今後も需要が増えると予想されるからです。具体例として、広告費の推移を見てみましょう。

黄色のインターネット広告費は右肩上がりの成長を続け、2019年にはテレビ広告費を追い抜いています。そして、コロナウイルス環境下においても停滞することなく伸び続けていることがわかりますね。
Web広告運用の仕事ではこのような環境下で求められるスキルを身につくため、将来性の高い人材を目指せます。

シンプルに言うと、「稼げる&仕事に困らない」の2つがWeb広告運用の仕事をおすすめする理由です!
他のWebマーケティング職も将来性の高い仕事が多いので、『Webマーケティング業界はなくなるの?将来性や今後の需要を徹底分析』を参考にしてみてください。
Web広告運用の仕事内容を5ステップで解説

Web広告運用では、インターネット広告の中でも主流な運用型広告の管理・運用を行います。そして、クライアントの予算内で「PDCAサイクル+レポーティング」の5ステップで成果を出すことが主な仕事内容です。
Web広告運用の仕事内容
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(確認、分析)
- Action(改善)
- レポーティング
それぞれ解説します。
Web広告運用の仕事内容①Plan(計画)
最初に、Web広告運用のプランを作成します。
マーケティング戦略やクライアントの要望をもとに、どの媒体で・いつ・いくらの予算で出稿するか計画します。広告のターゲットによってアプローチ方法は異なるため、さまざまなメディアに関する知識や柔軟な対応力は必須です。
そして、このプランを設定したKPI・KGIごとに振り返り、こまめに改善をくり返します。
Web広告運用の仕事内容②Do(実行)
作成したWeb広告運用プランをもとに、広告を掲載します。
担当者は、リスティング広告における入札額など細かな数値を設定します。また、ディスプレイネットワーク広告やSNS広告では広告文のほかにバナー・PR画像が必要になるため、デザイナーへの依頼・編集をするのも仕事内容のひとつです。

このステップは、幅広いスキルが求められるのが特徴です。
Web広告運用の仕事内容③Check(確認、分析)
3つ目のステップは、広告データの確認・分析です。
広告を掲載してからある程度の時間が過ぎると、広告への反応がデータとして集まります。そのため、このデータをGoogleアナリティクスやヒートマップツールなどのツールで分析して、Webサイトにアクセスした人の情報や動向をチェックします。

行動の結果がすべて数字で出ることが「辛い」と感じる方も多いようです。
Web広告運用の仕事内容④Action(改善)
先ほど確認・分析したデータをもとに、3つのポイントで広告を改善します。
Web広告の主な改善ポイント
- 見てもらう
- クリックしてもらう
- 商品を購入してもらう
まず、広告を見てくれる人が少ない場合は、時間・場所・対象年齢などの配信方法を改善します。そもそも広告は人の目に触れなければ意味がないので、最初にクリアすべき課題です。
次に、広告をクリックする人が少ない場合は、たとえばバナーデザインなどのクリエイティブを改善します。広告を見た人がクリックしたくなるようなデザインへ改善することで、商品・サービスの販売ページへ誘導することが可能です。
最後に、商品・サービスの販売ページを改善します。これはLPOと呼ばれますが、ページ内のユーザーの動きを分析して、より商品・サービスが売れるようにページを見やすくしたり、ボタンの配置を変えたりします。

すべてを改善することもありますが、3つの改善ポイントの中で課題がある部分を調整することが多いですね。
Web広告運用の仕事内容⑤レポーティング
最後に、ここまでの「P(計画)」「Do(実行)」「Chech(確認・分析)」「Action(改善)」の結果を、週次・月次でクライアントに報告します。使うツールは、主にExcelやPowerPointです。

成果が出ていればOKですが、キツい言葉を浴びせられることもあるのが辛いポイントかなと。
そして、PDCAサイクルを回してクライアントの売り上げアップに貢献することが、Web広告運用の仕事内容となります。
Web広告運用で扱う5つの広告を紹介

Web広告運用では、主に「運用型広告」と呼ばれる広告を扱います。たくさんの種類がありますが、現在主流になっているのは下記の5つです。
Web広告運用で扱われる運用型広告
- リスティング広告
- ディスプレイネットワーク広告
- SNS広告
- DSP広告
- リターゲティング広告
それぞれ解説します。
運用型広告の種類①リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に表示される広告のことで、「検索連動型広告」とも呼ばれます。
リスティング広告の例

掲載のやり方が特徴的で、設定画面で特定のキーワードを設定して、そのキーワードが検索された時にだけ広告が表示されます。
- クリックされた時だけ費用が発生する
- 検索した人のニーズに合わせて表示できる
などの理由から、現在もっとも多くの企業で活用されている人気の広告です。

Web広告運用の会社なら、まず間違いなく扱っています!
運用型広告の種類②ディスプレイネットワーク広告
ディスプレイネットワーク広告とは、ブログやアプリに表示される広告のことです。下記のような「Googleアドセンス」と呼ばれる広告もその一種となります。
ディスプレイネットワーク広告の例

この広告は、アドネットワーク上でユーザーに合わせて掲載されます。

要するに、ユーザーがWebサイトでどんなページに興味を持っているか自動的に分析して掲載される広告ってこと!
検索を通して特定のニーズに向けて表示されるリスティング広告とは異なり、ユーザーの行動からより潜在的な欲求にアプローチできるのが特徴です。
運用型広告の種類③SNS広告
SNS広告とはTwitterやfacebookで掲載される広告のことで、「いいね」や「リツイート」による拡散が期待できるのが特徴です。
他にも広告を掲載するときに、
- 地域
- 性別
- 年齢
などを絞って該当するユーザーに表示できるなどの魅力があります。
運用型広告の種類④DSP広告
DSPとは、「Demand Side Platform」の略称で広告主が効率よく広告を運用するためのツールのことです。これによって、広告主は複数のアドネットワークから横断的に広告配信ができます。
特徴は課金方式です。媒体側となるツールと連動して、広告が表示されるごとに費用が発生します。
運用型広告の種類⑤リマーケティング広告
リマーケティング広告(リターゲティング広告)は、商品ページに訪れはしたものの購入に至らなかったユーザーに対して、再度別のページで同じ商品を紹介する広告のことです。
少しわかりにくいかもなので、具体例を見てみましょう。
リマーケティング広告の例
A君は欲しかったイヤホンの商品ページを見たが、その時は我慢した。
その後、別ページを見てるときにさっき見たイヤホンの広告が現れた。
A君は再びほしかった時の気持ちを思い出し、今度はそのイヤホンを購入した。
つまり、リマーケティング広告は一度逃したユーザーに対して購入を促すことができます。

以上がWeb広告運用でよく扱われる広告です。
もし転職したら扱う可能性が高いので、ぜひ覚えておいてください!
Web広告運用の仕事ではどんな会社で働けるの?

Web広告運用担当者は、「広告代理店」もしくは「インハウスで広告運用をする企業」で働くケースがほとんどです。
広告代理店?インハウス?


それぞれ解説するよ!
Web広告運用担当者が働ける会社①広告代理店
広告代理店とは、クライアントに代わり広告を運用する会社のことです。主に3つの種類あります。
1. 総合広告代理店
総合広告代理店とは、テレビ広告や新聞広告など幅広い広告事業を展開する企業のことです。その事業の一部として、Web広告を運用しています。
例:電通、博報堂など
2. 専門広告代理店
専門広告代理店とは、Web上の集客施策に特化した企業のことです。Web広告運用のほかにもSEOやHP制作など、Webに関する多くの事業を展開しています。
例:サイバーエージェント、アイレップ、オプトなど
3. ハウスエージェンシー
ハウスエージェンシーとは、親会社の宣伝活動のために活動する子会社のことです。絶対に顧客がいなくならないメリットがあります。
例:東急エージェンシー(東急電鉄)など
Web広告運用担当者が働ける会社②インハウスで広告運用する企業
インハウスは、外注することなく自社内で運営を行うこと。つまり、インハウスで広告運用をする企業とは、自社内の担当者が商品・サービスをPRするために広告を運用する企業を表します。
規模の小さい会社のインハウスWeb広告運用担当者は多くの専門スキルが求められるのが特徴で、幅広くさまざまな業務に関われます。

あなたの求める働き方に合った選択をしましょう!
Web広告運用の仕事は稼げるの?年収やキャリアパスを紹介

ここではWeb広告運用の仕事の平均年収やキャリアパスを紹介します。
1. Web広告運用担当者の平均年収
Web広告運用担当者の平均年収は、400万円~500万円くらいです。
あまり高い印象は受けないかもしれませんが、未経験OKの求人が多い職種でこの平均年収はかなり高いといえるでしょう。

年収1,000万円を超える友人もいるので、ピンキリですね。
参考記事>>Webマーケティング職の年収が低いわけがない【未経験でも稼げる】
2. Web広告運用担当者のキャリアパス
Web広告運用の仕事は、かなり多様なキャリアパスを描ける仕事です。
Web広告運用担当者のキャリアパス
- 社内で昇進する
- 営業職に転身する
- 転職で年収アップを狙う
- フリーランスとして活動する
スキルさえあれば自由に働き方を選べるのは嬉しいポイントですね。

Webマーケティング職はPC1台あれば完結できる仕事も多いので、働き方の幅が広い特徴があります!
Web広告運用以外のWebマーケターの仕事内容については、『【未経験OK?】Webマーケティングの仕事内容は?【詳細を解説】』で解説しています。
Web広告運用の仕事は辛いので「会社員」→「独立」のステップで抜け出そう

ここまで、Web広告運用の仕事内容や年収・キャリアパスを詳しく紹介してきましたが、やはり仕事が「辛い」と言われて就職・転職に踏み出せない方も多いと思います。
そんな方は、独立することを前提にWeb広告運用担当者への転職を検討してみてください。実は、Web広告運用の仕事はフリーランスで活動する人が多く、正直ベースで話すと会社員よりはるかに稼げます。

会社にお金を抜かれず、利益を独り占めできますからね。
転職後は1年ほど辛い期間があるかもですが、独立後は将来性が高い業界で会社に依存せずに稼げるので、頑張りどころといえるでしょう。
未経験からWeb広告運用の仕事に転職する2つの方法

Web広告運用の仕事がおすすめのはわかったけど…
どうやって転職するの?未経験だから自信ないなあ


未経験からでも転職できる方法を2つ紹介するよ!
①スクールで学んで転職する
1つ目は、Webマーケティングスクールに通う方法です。
Webマーケティングスクールでは、実践的なスキルを身につけられることに加えて、手厚いサポートのもとで転職活動ができます。求人紹介や書類・面接対策を受けられるため、圧倒的に転職成功に近づくことが可能です。
以下は特に転職サポートが手厚いスクールなので、興味のある方は無料相談で話を聞いてみましょう。
転職サポートの手厚いスクール

もっとも効率的にWebマーケターになれる方法です。
それ以外のおすすめWebマーケティングスクールは以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
-
【徹底比較】おすすめWebマーケティングスクール・講座11選【口コミ・評判】
②転職エージェント・サイトに登録する
2つ目は、転職エージェント・サイトに登録する方法です。
転職エージェントでは、キャリアアドバイザーのサポートを受けながら書類・面接対策ができます。完全無料でコストをかけずに転職活動をできるは嬉しいポイントです。
以下は20社を超える転職エージェント・サイトを利用した僕が特に助けられた3社なので、ぜひ登録してみてください。
最初に登録すべき転職エージェント3選
- リクルートエージェント
※国内最大手!転職実績No.1!求人数が多く、とりあえず登録すべきエージェント! - マスメディアン
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ある程度のスキルは独学で身につける必要があるので、注意しましょう。
それ以外のおすすめ転職エージェント・サイトは以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
-
僕のWebマーケティング転職に役立ったエージェント・サイト15選!
まとめ:まずはWeb広告運用が自分に合っているか確かめよう

この記事では、「Web広告運用の仕事は辛いのか?」といった疑問に対して、現役Webマーケター目線で仕事内容や年収・キャリアパスを紹介しました。
Web広告運用は間違いなく辛いです。その反面、将来性のあるスキルを身につけて独立など幅広いキャリアを描けるため、かなりおすすめの仕事といえるでしょう。
とはいえ相性はあるので、まずはWeb広告運用が自分に合っているか確かめることが大切です。以下の記事ではWebマーケティングの勉強方法を網羅的に解説いているので、参考にしてみてください。
-
【未経験向け】Webマーケティングの独学・勉強方法6選【転職・稼ぐ方法】
今回は以上です。