この記事で解決できる悩み
- 書き出した動画の画質が悪い…
- チェックすべきポイントは?
- 綺麗に見せるテクニックも知りたい
本記事の信頼性

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Premiere Proで書き出した動画の画質が悪いと感じたことはありませんか?僕もせっかく編集した動画の画質が悪くなって、落ち込んだことが何回もありました。
実は、その原因はPremiere Proの設定にあることがほとんどです。設定を最適化すれば、高画質な動画を書き出せるようになるでしょう。
そこで、この記事では書き出した動画の画質が悪い時のチェックポイント4つを紹介します。動画を綺麗に見せるテクニック3つも紹介しますので、参考にしてみてください。
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Premiere Proで書き出した動画の画質が悪い時のチェックポイント
Premiere Proで書き出した動画の画質が悪い時は、以下の4つを確認してみてください。
書き出した動画の画質が悪い時のチェックポイント
- シーケンス設定
- スケールの変更
- プロキシの解除
- 書き出し設定
詳しく解説します。
①シーケンス設定
シーケンスとは、料理で扱う「まな板」によく例えられます。まな板の上で食材を切ったりして料理をするように、シーケンスではタイムライン上で動画・音楽素材を切ったりエフェクトをかけたりして動画編集をします。
そして、このシーケンスの設定で代表的なのが「フレームレート」「フレームサイズ」です。この2つが最適化されないと、書き出し後の画質が悪くなってしまいます。フレームレートとフレームサイズの設定は、扱う動画素材の中で最も数値の低いものに合わせるのが原則です。
そのため、まずは動画素材のフレームレートとフレームサイズを確認しましょう。この2つは下記のプロジェクトパネルに表示されます。
補足
「フレームレート」「ビデオ情報」の項目が表示されていない時は、プロジェクトのタブを右クリック→「メタデータの表示」で設定できます。
フレームレートとフレームサイズを確認したら、シーケンスの設定を変更しましょう。
「シーケンス」→「シーケンス設定...」の順で進んで、シーケンスの設定画面を開いてください。
そして、「タイムベース(フレームサイズ)」と「フレームサイズ」の項目を、先ほど確認した1番低い数値に設定して「OK」をクリック。
これで、動画素材に最適なシーケンスが作成できました。

ちなみに、この手順は動画編集をしている時でも実行可能です。
もし、以下の2つの条件が揃っているのなら、タイムラインにドラッグ&ドロップするだけで最適なシーケンス設定ができます。
- 新規シーケンスを作成する時で
- 同じカメラ・設定で撮影した動画素材を扱う
シーケンスについて詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
参考記事>>シーケンスとは?作成方法やおすすめ設定を徹底解説【Premiere Pro】
②スケールの変更
複数の動画素材を編集をしていると、解像度の低い素材を扱うことがあります。しかし、例えばFHD(1920×1080)のような高解像度の動画を作っている時にそれより解像度の低い動画素材を並べると、画面よりも小さいサイズでプレビュー表示されてしまいます。
そんな時、Premiere Proでは「スケールの変更」機能を活用することで、サイズの小さな動画を画面いっぱいに表示することが可能です。ただし、解像度が低い動画にこの機能を使うと、拡大すればするほど画質が悪くなってしまいます。
そのため、基本的にはシーケンス設定ををする時に1番小さいフレームサイズに合わせることで、スケール変更の機能は使わないようにしましょう。やむを得ずスケールを変更する場合は110%から115%くらいまでにとどめてください。

ちなみに、FHDの動画をHDに合わせる、といった解像度が低下するスケール変更は問題なしです。
③プロキシの解除
Premiere Proでは、4KやRAWで撮影された処理の重い素材でも、プロキシを作成することで快適に編集できます。「プロキシを作成」とは、素材の画質を落としたファイルを作成して、軽々と動画編集ができるようにする機能です。
非常に便利なこの機能ですが、書き出し時にプロキシを使用していると低画質のまま出力されるため注意が必要です。そのため、書き出しをする前にはプログラムモニタの「プロキシを切り替え」アイコンが白くなっているか確認しましょう。
青い状態だと低画質のプロキシが書き出されるため、クリックして解除してください。
補足
プログラムモニタに「プロキシを切り替え」アイコンが表示されていない時は、右下のプラスマーク→「プロキシを切り替え」をドラッグ&ドロップすれば表示できます。
④書き出しの設定が間違っていた場合
書き出し設定が最適化されていない場合、書き出し後の画質が悪くなることがあります。書き出し時は特に「形式」「プリセット」の設定に注意してください。
例えば、以下の画像では形式が「H.264」、プリセットが「ソースの一致 - 高速ビットレート」と設定されています。この2つの設定によって「出力」の項目が変更されるため、チェックしてみましょう。
プリセットで「ソースの一致」を設定すると、シーケンスと同じ設定で出力されるため、基本的にはこの設定でOKです。しかし、もし異なる設定で書き出したいのであれば、書き出し設定の形式やプリセットを最適化しましょう。
下記の記事ではYouTubeやその他の代表的なSNSにおける書き出し設定を解説していますので、参考にしてみてください。
YouTubeの書き出し設定
-
【高画質】Premiere ProでYouTube用動画を書き出し!設定・納品方法も紹介
各SNSの書き出し設定
-
【Premiere Pro】5つのSNSにおすすめの書き出し設定とやり方を紹介
Premiere Proで書き出した動画を綺麗に見せるテクニック3つ
ここまで、書き出した動画の画質が悪い時のチェックポイントを解説してきました。しかし、Premiere Proではエフェクトをかけることで、より動画を綺麗に見せることができます。
書き出した動画を綺麗に見せるテクニック
- ブラーを使う
- シャープを使う
- ミディアンを使う
ほんの少しの手間で劇的に動画の見栄えが変わりますので、ぜひ実践してみてください。
①ブラーを使う
ブラーとは、画質の荒い動画のギザギザ・カクカクした部分を滑らかにできるエフェクトです。
エフェクトパネルの検索バーで「ブラー」と検索後、「ブラー(ガウス)」を対象のクリップにドラッグ&ドロップしてください。

次に、エフェクトの強さを調整します。
プレビューを見ながら、「ブラー」の項目を2~5くらいの範囲で設定しましょう。あまりブラーの値を上げすぎると、動画全体がぼやけてしまうため注意が必要です。

以上がブラーの使い方となります。
②シャープを使う
シャープは、ブラーとは逆に動画をクッキリ・ハッキリとさせることができるエフェクトです。
先ほどと同じように、検索窓に「シャープ」と入力後、ブラー&シャープの中にある「シャープ」をドラッグ&ドロップしてください。

あとは、エフェクトコントロールパネルでシャープの値を変更するだけです。2~5くらいの数値を目安に調整しましょう。
③ミディアンを使う
ミディアンとは、隣接するピクセルを繋げるようなイメージのエフェクトのことで、主に映像のノイズを目立たなくする時に使われます。
検索バーに「ミディアン」と入力後、表示された「ミディアン(レガシー)」のエフェクトを対象のクリップまでドラッグ&ドロップしましょう。
あとはエフェクトコントロールパネルで調整すれば完了です。
ミディアンエフェクトについて詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
参考記事>>【Premiere Pro】ミディアンエフェクトで映像のノイズを除去する方法2つ
【補足】Premiere Proで編集時の画質が悪い時のチェックポイント
書き出し後ではありませんが、Premiere Proで編集時に「プレビューの画質が悪い」と思ったことはありませんか?そんな時は、プレビューの設定をチェックしましょう。
プログラムモニタの右下のプルダウンメニューを表示すると、自由に画質設定を変更できます。
上記によって、たとえ高画質の動画だとしてもサクサク編集ができるようになります。
ちなみに、プレビューの画質設定と書き出し後の画質はまったく関係ありませんので、その点はご安心ください。
まとめ:書き出した動画を高画質にするならカメラの設定も重要です

この記事では、Premiere Proで書き出した動画の画質が悪い時のチェックポイントや、より綺麗に見せるテクニックを紹介しました。
画質が悪い時のチェックポイント
- シーケンス設定
- スケールの変更
- プロキシの解除
- 書き出し設定
綺麗に見せるテクニック
- ブラー
- シャープ
- ミディアン
上記の方法である程度は画質を向上させることができますが、1番大切なのは動画の素材です。
そのため、もし自分で撮影&編集をするなら、カメラの設定も見直してみてください。
今回は以上です。